第三者機関による機能評価
当院は、機能評価を積極的に受審しています。
受審することで提供する医療の質が客観的に測定され、必要な改善点が明確になることで、品質保証が行えます。これは患者さんやそのご家族、そして他の医療機関から信頼していただく基礎となります。評価プロセス自体も、病院にとって自己の強みや弱点を理解し、具体的な改善策を考える良い機会となります。さらに、法的要求や規制に対するコンプライアンスも確認されることもよりよい医療の提供に寄与しています。
病院機能評価
病院機能評価は、病院の質改善活動の支援を目的とした評価ツールです。
国民が安全で安心な医療が受けられるよう、病院組織全体の運営管理および提供される医療について公益財団法人
日本医療機能評価機構が評価します。四つの主要な領域があり、各専門分野(診療、看護、管理、薬学、療法など)の経験豊富な審査員が、中立的かつ専門的な視点で病院を訪問し審査を行います。
この評価を通過した「認定病院」は、地域で生活する皆さまに安全で信頼性の高い医療サービスを提供しているとされます。
当院(上尾中央総合病院)は
初回認定:1998年6月15日
認定期間:2024年3月8日~2028年6月14日
認定種別・区分:一般病院2(400床以上)(主たる機能)、リハビリテーション病院(副機能)、緩和ケア病院(副機能)
認定番号:GB52-6
ISO15189
ISO 15189は、臨床検査室の品質と技術能力を評価する国際的な規格です。
検査の結果は、医師の判断や治療方針、さらには患者さんの今後の健康に大きな影響を与える、とても重要なものです。この規格に基づいて認定された臨床検査室は、検査の精度が高く、信頼できると認められています。
認定は公益財団法人 日本適合性認定協会がおこない、認定基準は「品質管理(検査がどれだけ正確か)」および「技術能力(専門的なスキルや知識を持っているか)」の二つの要素に重点を置いています。
認定を受けた検査室の報告は国際的にも高い信頼性があるとされており、医療判断における検査結果の信頼性を高めるだけでなく、国際的な医療水準の均一化にも寄与しています。
人間ドック健診施設機能評価
人間ドック健診施設機能評価は、人間ドック健診によって国民の健康寿命を延伸させることを目標としています。
公益社団法人 日本人間ドック学会の審査員(サーベイヤー)が、「疾病の治療ではなく予防に力を入れる」「健診を受ける方々の生活習慣や取り組みを大切に考慮する」「健診の重要性を理解していただく教育の役割」という三つの核心的な価値観に基づき評価しています。
プライバシーマーク
プライバシーマーク制度は、事業者が個人情報を適切に管理していることを証明するための制度です。プライバシーマーク認証とは、企業や組織が個人情報をしっかりと管理していることを示す証です。
患者さんから預かる個人情報、特に医療の情報は非常にデリケートなものであり、正確かつ厳重な管理が求められます。誤って情報が漏れた場合、患者さんのプライバシーが侵害されるだけでなく、治療にも影響を与えかねません。医療現場での個人情報保護は、患者さんと医療従事者双方の信頼と安全を確立する基盤です。
I&A
輸血機能評価認定(I&A)は、各医療施設での輸血管理が適切に行われているかを一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会が点検し、認証するシステムです。輸血の安全を保証することを目的として、施設が必要な基準を満たしているかを評価するものです。
輸血用血液や分画製剤に適正な管理と安全対策が施されることで、感染症のリスクや輸血副作用の可能性が低減し、患者さんの安全が高まります。また、適正使用と安全保証が徹底されることで、全体としての医療の質が向上します。