新型コロナウイルス感染症第8波の流行が治まり、少しずつ日常生活が回復しています。最も影響が大きかった学校生活も制限が緩和されつつありますが、この3年間で受けた子どもたちの健やかな育ちへの影響は甚大だと思います。これからも子どもたちを見守っていきたいと思います。
さて、春の訪れを感じる今日この頃ですが、花粉症に悩まされている方も多いと思います。小さな赤ちゃんも花粉症の相談を受けることがあります。スギ花粉症はアレルギーの原因となるスギ花粉を毎年浴びることで、徐々に感作されていき、一定のところまでいくと発症します。ですから初めてスギ花粉を浴びる赤ちゃんは花粉症の症状が出ることはありません。一般的に5歳以上で発症することが多いのですが、最近では稀に2歳頃から発症する子どももいます。予防のためには、スギ花粉を家に持ち込まないことやスキンケアをしてアトピー体質を改善しておくことが良いでしょう。発症してしまったらシーズンの初めから抗ヒスタミン薬を内服します。5歳以上では舌下免疫療法も行えます。
2023年3月の上尾小児科便り
2023.03.01
小児科(上尾小児科便り)