風薫る5月、街中の緑が濃くなり、小鳥が囀る季節です。忙しい毎日でも草木の香りに深呼吸してみてください。新型コロナウイルス第6波は10代以下の方々に流行し、感冒症状、胃腸炎、クループ、熱性痙攣などで受診される方がみられました。GW以降の感染状況が気になるところです。
5歳以上の子どもが新型コロナウイルスワクチンを接種できるようになり、「子どもに接種させた方が良いのか」「子どもに接種しても大丈夫か」という質問を受けます。新型コロナウイルスワクチンの予防効果や副反応は成人と同様です。オミクロン株に変わってから予防効果が低下したと言っても、発症予防効果は51%、入院予防効果は74%と報告されています。 基礎疾患があり重症化リスクのあるお子さんや高齢のご家族がいるご家庭ではワクチン接種の意義が高いと思います。また、副反応の頻度は成人より少なく、重篤なものはなかったと報告されています。厚労省や小児科学会のホームページなどから正しい情報を得て、ご家族でよく話し合ってみてください。
新しい生活様式も定着してきましたが、油断せず、今まで通りマスク、手洗い、体調管理を続けていきましょう。
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