最近、感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症など)が流行しています。
感染性胃腸炎の流行時期は冬から春にかけてです。ロタウイルスはワクチンが定期接種となったのでお子さんが感染することは稀になりました。ノロウイルスは年齢に関係なくみられます。感染から1〜2日後におう吐で発症し、下痢や腹痛、発熱を伴うことがあります。通常1〜2日で治りますが、乳幼児や高齢者では脱水に注意が必要です。感染力は非常に強く、患者の便や嘔吐物に含まれるウイルスが手を介して口に入る「糞口感染」で感染します。また、カキなどの二枚貝を充分に加熱しないで食べた場合や、おう吐物の飛沫を吸いこむ「飛沫感染」でも感染することがあります。汚物の処理にはマスクや手袋を着用し、希釈した塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム含有)で消毒します。アルコール消毒はほとんど効果がありません。
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