こんにちは。小児科の須田です。新学期になり、進学・進級で新生活をスタートされたお子さまも多いのではないでしょうか。初めてのことが何かと多い時期ですが、予防接種関連でも新しい情報がありますので、お知らせいたしますね。
ひとつ目、4種混合+ヒブワクチンを一体化させた5種混合ワクチンが登場します。乳児期は受けるべきワクチンが多くて大変ですが、5種混合ワクチンの導入により、総接種回数を減らすことができます。対象は、これから予防接種をはじめる2か月以上の赤ちゃんです。いま接種開始に向けて準備中ですので、実際の開始時期やスケジュールは、随時、当院ホームページの「小児科予防接種外来のお知らせ」でお伝えいたします。
ふたつ目、4月から、肺炎球菌ワクチンが15価(PCV15)に切り替えとなります。実は、肺炎球菌には90種類以上の血清型が存在していて、そのうち15種類に対する予防効果を持つようになった、ということです。小児への肺炎球菌ワクチンは2013年に定期接種化され、含まれる血清型が徐々に増えてきた歴史があります。より多くの血清型に対する免疫を持つことで、重症な肺炎球菌感染症のリスクを減らすことが期待できます。スケジュールの変更はなく、肺炎球菌ワクチンの接種歴がある方も、これから先の接種は自動的にPCV15へ切り替えさせていただきますので、改めて予約を取り直す必要はありません。
スケジュールやワクチンに対する不安など、何か心配なことがあったら、我々にお尋ねください。お子さまの健康を守るため、精一杯、保護者さまのサポートをさせていただきます。 では、今年度もどうぞよろしくお願いします。