RSウイルス感染症が全国的に4月から流行しています。RSウイルスは2歳までにほとんどの子どもが1度はかかるウイルスです。
症状としては、発熱、咳、鼻水などの軽い風邪様の症状から気管支炎、肺炎まで様々です。
初回の感染時には重症化しやすいといわれており、特に生後6か月以内にRSウイルスに感染した場合は細気管支炎、肺炎など重症化する場合があります。
ひどい咳、呼吸をするときに「ゼーゼー」している、哺乳の低下がある時には病院を受診するタイミングです。
RSウイルス感染症には特効薬がないため、鼻水を吸引したり、症状に合わせて咳や痰、鼻水を抑える薬や解熱剤などが使用されます。
早産の赤ちゃんや心疾患をもつ赤ちゃんなど重症化しやすい方はシナジスという予防のための注射があります。2024年3月末からシナジスの対象が拡大しています。
対象となる方は主治医とご相談の上、紹介状を持って予防接種外来を予約してください。
当院では今シーズンは4月から開始しているためぜひご活用ください。