腫瘍内科について
ごあいさつ
特色
新しい情報に基づいた、安心・安全・高度な化学療法を提供します
小児がんを除く全てのがん種に対応し、ガイドライン等で定められた標準治療に沿って安全的確に行うことを目標としています。近年は、従来の抗がん剤とは異なったしくみで働く分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が次々と開発・実用化されており、それに伴って標準治療や副作用対策も刻々と変化しています。がん薬物療法専門医、がん化学療法認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師医師が中心となり、チームで取り組むことで、そうした変化に迅速に対応しております。栄養士も化学療法室に常駐し、体重や食欲の減少した患者さんに栄養指導を行っています。
また、総合病院の強みを生かして腫瘍循環器(カルディオオンコロジー)の専門外来とも連携して診療しています。がんゲノム医療に関しては、埼玉医科大学の協力でゲノム外来(金曜日)を開設し、年間20名超の患者さんがエキスパートパネルによるゲノム診断を受けられています。
がんと診断されて早期から特色ある緩和ケア医療を提供します
がんと診断された際に、手術や化学療法など抗がん治療だけでなく、がんに伴う痛みなどの諸症状を解決することも大切になります。診断から早期に緩和ケア医療が介入することで、生活の質の改善やひいては生命予後の延長が期待されます。そこで症状緩和を目的とした緩和ケア外来を開設しています。総合病院の強みを生かし、化学療法と緩和ケアを同じ診療科が担当することで、シームレスな幅広い緩和ケア医療が提供できます。医師(緩和/化学療法/心療内科/循環器内科など)・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床心理士・医療ソーシャルワーカーといった多職種でチームを作っており、緩和ケア担当医を中心に各職種がそれぞれ専門の立場から、諸症状をできるだけ解決できるよう協力しております。このような多職種のメンバーがお互いに連携をとり、からだ・こころ・生活などのさまざまな視点から会議を行い、患者さんにより良い支援を提供しています。
教育・研修・研究
あらゆる臓器にたいする抗がん治療に関わっています。また、刻々と変化する化学療法に対して、薬剤の勉強会や抄読会を定期的に行ってupdateしております。 さらに次世代のがん治療に向けての研究も行っており、金沢大学などと共同研究をしております。そして、そうした活動に伴う成果を学会や論文で発表しております。
外来化学療法
当院では、通院しながら安全に安心して快適な環境で抗がん剤治療をして頂けるように専用の治療室(化学療法室)を開設し、外来での抗がん剤治療を推進しております。
以前は抗がん剤治療というと、脱毛や吐き気といった副作用と闘いながら長期間入院して行う、といったイメージでした。しかし、副作用に対する支持療法の発達や投与方法の改善、経口の抗がん剤の普及などにより、多くの治療が外来通院できる時代となりました。そうした取り組みは、患者さんのQOL(生活の質)の向上、医療経済への貢献、ひいては治療効果の改善につながっています。
当院の化学療法の特色
1.人員配置
がん薬物療法専門医、がん化学療法認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師等が在席しております。抗がん剤治療を毎日施行しているエキスパートです。
加えて、がん性疼痛認定看護師、管理栄養士、がん相談員、ソーシャルワーカー等が必要に応じて関わります。
2.化学療法室の設備
化学療法室にはリクライニングチェア・ベッドを24床設置し、リラックスできる環境で治療を受けていただけるよう配慮しております。また、薬剤師が注射薬の無菌調製を行っております。
3.化学療法室の体制
化学療法室は完全予約制で、前日までに指示内容のチェックを専門スタッフが行います。
当日は採血などの検査と、担当各科の診察を受けてから、実施可能かどうか判断します。
さらに化学療法室の医師・看護師・薬剤師の専属スタッフもチェックを行い、二重三重の安全対策を取っております。
また、点滴施行中は専属の看護師が目を配り、必要な場合は専属の医師が対応いたします。
4.緊急時の相談、受診、入院
抗がん剤治療に関する様々な相談を24時間体制で受付しております。
また、必要に応じて緊急時に受診及び入院可能な体制を整えております。
5.当院で実施する抗がん剤の治療方法(レジメン)の整備
有効かつ安全な抗がん剤治療を実施するために、当院では、抗がん剤の治療方法(レジメン)の有効性や安全性、必要性等を審議する委員会を毎月実施しています。その委員会で承認されたレジメンのみを行っております。
緩和専門外来
緩和専門外来のページをご覧ください。
科長
中島 日出夫
なかじま ひでお
International Journal of Oncology誌:Editorial Academy
埼玉医科大学総合医療センター 客員准教授
金沢大学がん研究所研究協力員
主な経歴
- 1988年 東京医科歯科大学医学部卒
- 1988年 東京医科歯科大学第2外科
- 1994年 東京大学医科学研究所癌体質学研究部
- 1997年 バーゼル免疫学研究所研究員
- 2000年 国立長寿医療研究センター免疫研究室長
- 2005年 金沢医科大学腫瘍内科
- 2012年 上尾中央総合病院
取得資格
- 医学博士
- 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 日本ハイパーサーミア学会 認定医
- 日本外科学会 認定登録医
- 日本消化器外科学会 認定医
- ライフ・プランニング・センター がんのリハビリテーション研修修了
- 厚生労働省 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
- 厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
上席副院長(兼務)
上野 聡一郎
うえの そういちろう
詳細は副院長のページへ
顧問(栄養サポートセンター長兼外科専門研修センター長兼外科診療顧問兼務)
大村 健二
おおむら けんじ
詳細は消化器外科のページへ
医長
黒坂 夏美
くろさか なつみ
取得資格
- 日本緩和医療学会 緩和医療認定医
- 日本麻酔科学会 麻酔科専門医
- 厚生労働省 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
腫瘍内科・医員
堀澤 壮一郎
ほりさわ そういちろう
取得資格
- 日本緩和医療学会 緩和医療認定医
- 厚生労働省 がん診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
研究顧問
小泉 恵太
こいずみ けいた
主な経歴
- 1995年 東京大学医学部卒
- 1996年 NIH研究所(米国)客員研究員
- 2002年 イリノイ大学(米国)Research Associate Professor
- 2004年 金沢大学学際科学実験センター講師
- 2007年 金沢大学子どものこころの発達研究センター特任准教授
- 2017年 上尾中央総合病院/埼玉医大特別協力研究員
取得資格
- 医学博士
外来担当医表
化学療法【完全予約制】
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前診 | 化学療法 中島* |
化学療法 中島* |
化学療法 中島* |
化学療法 浦橋* |
化学療法 中島* |
|
午後診 | 担当医* | 化学療法 中島* |
化学療法 中島* |
化学療法 浦橋* |
女性医師は赤字で表示しています
*がついている医師は予約が必要です。
受付はB館2階H受付です。
外来受付時間 | 平日 午前8:00~12:00、午後12:05~16:30(土曜日は、午前のみ) |
---|---|
診察開始時間 | 平日 午前9:00~、午後14:00~(土曜日は、午前のみ) |
休診日 | 日曜日、祝日、年末年始 |
緩和専門外来【完全予約制】
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
午前診 | 緩和専門外来* | |||||
午後診 | 緩和専門外来* | 緩和専門外来* | 緩和専門外来* |
女性医師は赤字で表示しています
*がついている医師は予約が必要です。
受付はB館2階H受付です。
初診、紹介の方は、火曜日と木曜日の午後の診察のみとなります。
外来受付時間 | 平日 午前8:00~12:00、午後12:05~16:30(土曜日は、午前のみ) |
---|---|
診察開始時間 | 平日 午前9:00~、午後14:00~(土曜日は、午前のみ) |
休診日 | 日曜日、祝日、年末年始 |
呼吸器腫瘍内科【完全予約制】
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
午前診 | 酒井* | 桐田* | 酒井* | 酒井* | 担当医* | 担当医* |
午後診 | 酒井* | 桐田* | 桐田* | 酒井* | 桐田* |
女性医師は赤字で表示しています
*がついている医師は予約が必要です。
受付はB館2階H受付です。
外来受付時間 | 平日 午前8:00~12:00、午後12:05~16:30(土曜日は、午前のみ) |
---|---|
診察開始時間 | 平日 午前9:00~、午後14:00~(土曜日は、午前のみ) |
休診日 | 日曜日、祝日、年末年始 |
休診・代診のお知らせ
診療変更日 | 時間帯 | 休診医師 | 代診医師 |
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2025/01/30(木) | 午後 | 緩和専門外来 | なし |
外来化学療法
はじめに
当院では、通院しながら安全に安心して快適な環境で抗がん剤治療をして頂けるように専用の治療室を開設しております。以前は抗がん剤治療というと、脱毛や嘔気といった副作用と闘いながら長期間入院して行う、といったイメージでした。しかし、副作用に対する支持療法の発達や投与方法の改善、経口の抗がん剤の普及などにより、多くの治療が外来通院できる時代となりました。そうした取り組みは、患者さんのQOL(生活の質)の向上、医療経済への貢献、ひいては治療効果の改善にもつながっております。
外来化学療法室の特徴
がん薬物療法専門医、がん化学療法認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師が常駐しております。抗がん剤治療を毎日施行しているエキスパートです。加えて、管理栄養士、がん相談員、ソーシャルワーカー、臨床心理士などが必要に応じて参加しております。
治療室にはリクライニングチェア・ベッドが24床設置されており、リラックスできる環境で治療していただけるよう配慮しております。
専任薬剤師による注射薬剤の無菌調整を行い、安全に治療が施行できるように環境整備をしております。
外来化学療法の実際
完全予約制で、前日までに指示内容のチェックを専門スタッフが行います。当日は採血などの検査と担当各科(外科や消化器内科など)の診察を受けてから、実施可能かどうか判断します。さらに化学療法室の医師・看護師・薬剤師の専属スタッフもチェックを行い、二重三重の安全対策を取っております。また点滴施行中は専属の看護師が目を配り、必要な場合は専属の医師が対応いたします。さらに、脱毛など副作用に対する相談、治療に関する相談、経済的・社会的問題に対する相談なども、可能な範囲で随時受け付けております。
費用について
外来化学療法室は、点滴注射の化学療法を専門に行う設備を有しております。
薬剤費が高くなることはありませんが、厚生労働大臣の定める当該施設基準を満たしていることから、外来化学療法加算と無菌製剤処理料をご負担して頂くことになります。
予約受付窓口
紹介状をお持ちの方
地域連携課・病診連携係
紹介状をお持ちでない方
外来予約センター
受付時間
平日 | 8:00~12:00、12:05~16:30 |
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土曜 | 8:00~12:00 |
- 紹介状を開封せずにお手元にご用意ください。
- 当日のご予約はお受けいたしかねます。
- 当院は地域医療支援病院です。原則として、かかりつけの医院からの紹介状が必要となります。