食物アレルギーとは、ある特定の食べ物を摂取した後に、免疫機能が過剰に反応してしまい、全身の様々なアレルギー症状を起こすものです。皮膚症状(じんましん、むくみ、かゆみ)や呼吸器症状(咳嗽・喘鳴など)、消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢)などがあります。これらの症状が複数の臓器にわたって急激に起きる「アナフィラキシー」や、血圧の下がる「アナフィラキシーショック」に至る可能性もあります。
初期症状
- 皮膚症状:じんましん、かゆみ、赤み、むくみ、湿疹
- 粘膜症状:鼻汁、鼻閉、くしゃみ、口腔内違和感
- 呼吸器症状:咳、喘鳴、嗄声、呼吸困難感
- 消化器症状:嘔吐、嘔気、下痢、腹痛
- 神経症状:頭痛、活気低下、意識障害
- 循環器症状:血圧低下、不整脈、頻脈
予防法
症状に応じて、緊急時の薬剤(アドレナリン自己注射薬:エピペン®や抗ヒスタミン薬、吸入薬)を使用します。
治療法
食物アレルギーの診断は血液検査や皮膚検査のみでは確定することはできません。
診断を確定するにはアレルギーが疑われる食物を実際に食べてみる検査(食物経口負荷試験)が必要です。この検査によって、どのくらいの量を食べたらどのような症状が出るかを確認することができます。
経口負荷試験により食物アレルギーの有無を診断するだけでなく、安全に食べられる量(閾値)を知ることができます。
検査の内容や、検査後の方針については、原因食物の種類や年齢、重症度などから、お子さんそれぞれにあった方針を提案させて頂いております。
当院の強み
当院にはアレルギーを専門とする医師(日本アレルギー学会専門医)と、小児アレルギーエデュケーターの資格をもった看護師が在籍しており、年間約500件の食物経口負荷試験を行っております。また、個別に管理栄養士による栄養指導も行っております。
食物アレルギーでお困りのお子さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。