胆石症、胆のう炎について
胆のうは右上腹部にあり、肝臓で作られた胆汁を貯めておく臓器です。胆汁は脂肪分の多い食事の際に胆のうが収縮し、胆汁を十二指腸に送り出して、油脂の分解を助ける消化液です。
その胆汁を貯めておく胆のう内に石ができ痛みが生じたり、炎症を引き起こす病気です。
どんな症状が出るのか?
- 突然の激しい上腹部から右季肋部痛
- 発熱、黄疸[おうだん]
検査
腹部超音波やCT、MRIなどを行い胆のうの状態や石の大きさ、数、炎症の程度などを調べます。その他、血液検査や上部消化管内視鏡検査などを施行し、診断します。
治療
原則、上腹部の痛みなど症状のある胆のう結石症(胆石症)は手術をおすすめします。 当院では原則、傷の小さな腹腔鏡下胆のう摘出術を選択しています。腹腔鏡手術とは下記画像のような小さな傷数カ所開け、そこに医療用のカメラを挿入し画面で見ながら手術を行います。 従来よりも傷が小さく、術後の回復、退院も早くなります。
入院期間は平均4日間で退院しその後は日常生活を送っていただき状況に応じて職場復帰も可能です。(ただし腹腔鏡手術は炎症が高度の場合や手術歴がある場合、開腹手術を選択することあります)
また当院の特徴として、基礎疾患(持病:糖尿病、透析や心臓、肺、脳などの病気をされた方)を有する方の手術も行っております。我々、外科スタッフに加えて、栄養、呼吸、リハビリなどのチームメンバーで入院前から入院中、退院までサポートする体制が整っております。まずは気になれば気軽にご相談いただければと思います。