神経膠腫(しんけいこうしゅ)は、脳実質より発生する腫瘍であり、グリオーマと呼ばれています。その手術に際しては、脳機能を温存しつつ、いかに腫瘍を最大限に摘出するか、ということがポイントとなります。当院では、各種の脳機能マッピング・モニタリング、術中蛍光診断、ナビゲーションシステムなどを駆使して手術を進めることによって、大切な脳の働きを保護することに最大限の努力を払っています。術後の化学療法としては、腫瘍組織の遺伝子を調べて、治療効果が最も期待できる抗腫瘍薬を選択します。さらに、患者さんのquality of life を十分に考慮して、放射線療法、定位的放射線治療、免疫療法(インターフェロン)などを組み合わせて、最善の治療をご提案・ご提供します。