腎盂尿管移行部狭窄症について
図のように、腎盂と尿管のつなぎ目に狭窄部があり、尿の流れが悪くなっている病気です。
尿の流れが悪いため、腎臓に負荷をかけて徐々に腎機能が悪化します。また、腎盂腎炎を合併すると重症感染症に移行する危険性があります。
図1. | A:正常 腎盂から尿管に狭窄なし | |
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B:内因性狭窄(尿管内腔が狭い) | C:繊維性組織による壁外からの圧迫 | |
D:尿管の付着異常 | E:異常血管と交叉 |
治療:根治的(しっかり治す)には、手術しかありません。
狭窄部を切除し、腎盂と尿管を再吻合します。(図2)
図2. | 1:手術前(腎盂尿管移行部が狭窄している状態) | |
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2&3:狭窄部を切除 | 4:腎盂と尿管を再吻合 |
これまで当科では低侵襲な腹腔鏡下腎盂形成術を行ってきましたが、手術支援ロボットを用いることによってより精密な手術が可能です。2020年4月よりロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術が保険適応となりました。当科でもこれまでに培ってきたロボット手術・腹腔鏡手術の経験を融合してロボット支援腎盂形成術を行って参ります。