乳腺超音波検査とは
腫瘤の有無や腫瘤の形状を調べ、乳癌の発見に役立てます。放射線被ばくが無く、幅広い年齢層に繰り返し検査できます。痛みもありません。
乳房だけでなく腋窩(えきか:わきの下)や鎖骨周囲のリンパ節も調べ、乳腺腫瘍の転移の有無を検査します。
また、しこりが認められた場合は良悪性の判断をする為、しこりの細胞を採取し顕微鏡で調べる為の「超音波ガイド下穿刺吸引細胞診」を行うこともあります。
検査の実際
検査前の準備
胸の広い範囲にゼリーを塗るため、上半身の服は脱いでいただきます。着替えのし易い服装でお越しください。
ゼリーで汚れる為、ネックレスははずしていただく場合があります。
気になるしこりの有無や痛みなど、現在の状態をお聞きします。
担当は全て女性技師です。
検査の実際
仰向けに寝て胸にゼリーを塗り、プローベという器械を滑らせて検査します。モニター画面を見易いように部屋は少し暗くします。
超音波ガイド下穿刺吸引細胞診では、腫瘤を超音波のモニターで確認しながら医師が注射針を刺し、腫瘤の細胞を採取します。採りたい細胞の量により注射針の太さは変わります。
針を刺すので多少痛みを伴います。
検査時間は約15~20分。超音波ガイド下穿刺吸引細胞診の場合は約30分かかります。
検査結果は当日外科へ提出されます。
乳腺超音波検査で確認された腫瘤画像
学会や研究会にも積極的に参加し、検査技術の向上に努めています。