MRI検査とは
MRI(Magnetic resonance imaging)検査とは、磁場と電磁波を利用して身体の断面を撮像する検査です。放射線を用いないため被ばくが無く、一般的に侵襲性は低いとされています。当院には現在、磁気共鳴専門技術者2名が在籍しています。また、B館Ⅰ期竣工時に3.0T×2台を導入し、1.5Tと合わせて3台のMRI装置が稼働しており、ソフト面、ハード面ともに各種MRI検査に対応できる体制を整えております。特殊な検査として、心臓検査や全身MRI検査(DWIBS検査)も行なっており、その他、肝臓の硬さを測定するMR-Elastography、乳房疾患に対するMR-mammography、造影剤を使用しない脳還流画像検査や頸動脈プラークの性状評価のための頚動脈black blood法なども行なっております。検査装置の詳細につきましてはこちらをご覧ください。
所要時間
検査目的によって所要時間は異なりますが、造影剤を使用しない単純検査では30分程度、造影剤を使用した検査や特殊な検査では30~60分程度となります。
検査前の注意事項
- 妊娠中またはその可能性のある方は事前にお知らせください。
- 体内に金属がある場合、その材質によっては検査が施行できません。過去に手術を受けられたことがある場合には金属の確認とMRI検査の可否の確認をお願い致します。また、衣類の金属などは検査の妨げとなりますのでお着替えをしていただきます。
不明な点は病院スタッフにご相談ください。 - MRCP検査の場合には、3時間前から食べ物はとらないようご注意ください。多少の水分は摂取いただいて構いません。
検査後の注意事項
- 造影剤を使用しない場合
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・検査後の制限はありません。お食事や入浴など普段通りにお過ごしください。
- 造影剤を使用した場合
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・検査終了後、外来にて造影剤使用後の問診を行います。その際に問題なければ普段通りお過ごしください。検査終了後1時間から1週間経過後に、まれに発疹・かゆみ・吐き気・頭痛などの症状があらわれる場合があります。気になる症状があればお問い合わせください。・造影剤の排泄を促すため、水分は多めにとってください。水分摂取に制限のある方は医師の指示に従ってください。
磁気共鳴断層撮影装置(MRI装置)
- GE社製 SIGNA Architect 3.0T 1台
- GE社製 DiscoveryMR750w 3.0T 1台
- GE社製 SIGNA Explorer 1.5T 1台
- ワークステーション装置
GE社製 Advantage Workstation 4.3
ザイオソフト社製 Ziostation2 Plus
富士フィルム社製 SYNAPSE VINCENT