体性感覚誘発電位(SEP)とは
上肢の感覚神経に電気刺激を与えることによって誘発される電位です。
電位が現われるまでの時間(潜時)が短いものをSSEPといいます。
当院では上肢刺激の体性感覚誘発電位(SSEP)を行っています。
体性感覚誘発電位(SEP)でわかること
- SSEPは意識状態や薬物による影響をうけにくく、波形の起源が比較的明瞭なことから波形の消失や潜時の延長を見ることによって障害の部位と程度が把握できます。
- 脳幹部付近の病変、多発硬化症などの脱髄疾患や、脳幹から大脳にかけての腫瘍・梗塞・出血など血管性病変などの異常がわかります。
SSEPの波形と起源
検査方法
検査は頭に電極を装着し、ベッド寝ていただき検査を安静状態で実施します。
手首の正中神経上に弱い電気刺激を1000回行い、波形から判断します。
電気刺激の際に痛みを感じる場合がありますが、身体に影響はありません。
その他
食事制限等はありません。
検査時間は約30~40分ほどかかります。
事前にトイレを済ませてください。
検査中は寝てしまってもかまいません。