臨床工学技士
当院の臨床工学科は、様々なニーズに対して素早く、臨機応変に対応できるような組織造りに力を入れています。特にチーム医療に力を入れ、医師・看護師、他の技術職や事務部門との連携など、横のつながりを重視した取り組みを行っています。スタッフの知識と技術の向上を心がけ、スタッフ一同団結し、臨機応変に対応できる臨床工学技士を目指しています。
臨床工学技士に要求される基本的事項
臨床工学技士として要求される基礎的知識・技術には、以下のような事柄が挙げられます。
医療技術を提供する技術者として、患者さんの立場に立った対応が要求されます。
- 病態及び治療に関する知識
- 工学的(機械工学的)技術
- チーム医療における責任と協調性
- 研究心
- 情報収集能力(患者、機器、治療法、他)
そしてこれらを基礎として指揮、指導、安全管理(機器、危機、設備)など包括的に業務管理できることや問題意識をもった行動がとれることが望まれます。
業務内容
当院の臨床工学科は、代謝分野を担う「血液浄化係」と、主に呼吸循環分野を担う「呼吸循環係」に分かれています。
科の特徴
「最新鋭医療機械による治療」
最新鋭医療機器の管理・操作を通して診療をサポートしています。
「24時間対応&当直体制」
24時間体制で対応しています。
「チーム医療による対応」
医師・看護師・診療放射線技師・その他医療従事者などとチームを組み、機器を安全かつ効率よく管理し、治療に当たっています。
「専門性」
血液浄化係と呼吸循環係に分かれ、クリニカルスキル向上に努めています。
区分/年度 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | ||
---|---|---|---|---|---|
血液浄化 | 入院透析 | 5,408 | 5,710 | 5,537 | |
持続的血液浄化 | 117 | 138 | 192 | ||
血漿交換 | 74 | 53 | 36 | ||
顆粒球吸着療法 白血球除去療法 |
21 | 57 | 40 | ||
血液吸着 | 28 | 24 | 8 | ||
血漿吸着 | 16 | 0 | 8 | ||
腹水濾過濃縮再静注法 | 42 | 23 | 37 | ||
合計 | 5,706 | 6,005 | 5,858 | ||
心臓外科手術 | 大血管手術 | 26 | 41 | 66 | |
冠動脈手術(CABG/OPCAB) | 9/15 | 7/13 | 13/17 | ||
弁膜症手術 | 24 | 40 | 64 | ||
(Robotic/MICS小切開) | 3/3 | 12/3 | 17 | ||
Maze手術 | 4 | 12 | 14 | ||
その他(心臓腫瘍等) | 4 | 2 | 7 | ||
EVAR/TEVAR | 4/3 | 7/14 | 34/18 | ||
心臓カテーテル検査 | CAG(日帰りカテ) | 498(181) | 579(213) | 597(156) | |
PCI | 433 | 445 | 404 | ||
EPS・ABL | 292 | 178 | 199 | ||
EVT | 240 | 264 | 265 | ||
緊急カテ | 362 | 383 | 346 | ||
ペースメーカ ICD・CRTD |
植込み術 | 新規 | 82 | 86 | 77 |
交換 | 51 | 20 | 34 | ||
ペースメーカ チェック |
938 | 815 | 939 | ||
ICD・CRTDチェック | 226 | 210 | 175 |
血液浄化係
特色として外来透析患者さんに関しては隣接の連携クリニックで対応し、当施設は入院患者さんのみの透析をおこなっています。腎臓内科の透析患者さんだけでなく骨折、心臓疾患、悪性腫瘍等の手術の方、化学療法治療中の方等様々な患者さんに対応しています。またラダー教育が整備されており、段階的に独り立ちできるシステムになっています。今後はタスクシフトシェアの動きの中でエコー穿刺やシャント評価の業務が増えてくると考えられます。
導入期、急性期、末期等様々な状態の患者さんの治療に対応しています。業務内容としては入院患者さんの透析やその他の血液浄化療法の業務、病棟への出張透析業務、PTA業務を各自のラダーの進捗状況に合わせて行っています。夜間の緊急呼び出しに対する待機業務もしています。また地域の中核病院として、透析施設の災害拠点病院として貢献できる職場です。
血液浄化係の業務をもっとくわしく
呼吸循環係
臨床工学科(呼吸循環係)は臨床工学技士29名(2023年4月末現在)で構成されています。
病院内にある医療機器全般を管理・運用し、常に最良の状態で患者さんに安全かつ安心な医療を提供出来るように日々努めています。
業務内容としては手術室業務、心臓カテーテル業務、医療機器管理業務に従事しており、夜間は当直・オンコール体制で業務を行っています。
「愛し愛される病院」という理念を基に変化に柔軟に対応できる組織・体制を目指し、「いのちのエンジニア」として日々精進しています。
教育・研修・研究
業務ラダーによる教育と評価の実践
業務ラダーは能力開発・評価のシステムの1つです。臨床工学技士の実践能力を段階的に表し、各段階において期待される能力を示し、到達度によって能力が示されるシステムです。業務ラダーの活用により、能力段階を確認しながら自己研鑽や人材育成を目指しています。
(例)臨床工学科血液浄化係ラダーステップ表
認定士の資格取得
各学会が認定する「呼吸療法認定士」や「透析技術認定士」、「体外循環技術認定士」などの資格取得を推奨しています。
認定取得者数(2022年4月現在)
- 透析技術認定士 14名
- 体外循環技術認定士 8名
- 臨床ME専門認定士 2名
- 不整脈治療専門 臨床工学技士 3名
- 心血管インターベンション技士(ITE) 3名
- 植込み型心臓デバイス認定士 4名
選考フロー(新卒)
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