臨床検査技師
私たち、検査技術科は以下の3つの品質方針を掲げています。
- 臨床検査室の国際基準(ISO15189)を遵守し、高品質な臨床検査サービスの提供に努める。
- 施設基準を遵守し、全国の他施設における臨床検査室のモデルになるように努める。
- 臨床検査技師として幅広くかつ専門分野で活躍できる人材の育成に努める。
当科は、臨床検査技師が約100名で7部署(生理機能検査、生化学・免疫学検査、血液検査、一般検査、輸血検査、病理検査、細菌検査)に分かれ業務を行っています。臨床検査技師の他、視能訓練士、臨床心理士と複数の業種で構成されています。また、2017年6月に埼玉県内の病院では初めて臨床検査室の国際基準「ISO15189」の認定を受け、継続して認証が取れるよう日々努めています。
患者さんおよび臨床検査の利用者である医療スタッフのため、精確で信頼性の高い検査結果を提供することに努め、チーム医療の一員として日々貢献しています。
特徴・特色
臨床検査技師の役割
医師の指示に従い、生化学・血液学・一般検査(尿検査、便検査)・心臓超音波・心電図・呼吸機能などの検査を行います。その検査結果をもとに、病気の診断や、治療計画がたてられます。
早期発見・予防・治療に貢献し、医師と患者さんをつなぐ役割を担っています。
臨床検査技師のとある1日
当科職員の普段の業務について紹介します。
朝:機器の立ち上げとメンテナンス
外来診療が始まる前に、機器を立ち上げ、点検や試薬の補充・精度管理を実施します。
午前中:採血、検体検査、生理機能検査
外来患者さんの採血は当院では臨床検査技師が実施しています。毎月8,000~9,000人(1日あたり約350人)の採血を行っています。新入職員も2~3か月で1人で行えるよう教育をしています。
午後~:採血、検査業務、当直習い、対外活動 など
午前に引き続き、採血や検査業務の他、チーム医療への参加も行っています。NST(栄養サポートチーム)や各種カンファレンスなどに参加し、医師や看護師といった多職種の方と意見交換などを行っています。
当科では当直業務があるため、新人の習いと別に期間を設けて各係の業務習い(ジョブローテーション)を行っています。
働くスタッフが思う当科の特色
~新人から10年目スタッフまで~
- 検査件数が多く、様々な病態に遭遇する機会が多い。
- 業務だけでなく資格試験や、研修・勉強会参加など先輩からのフォローが手厚く、スキルアップに努められる。
- 職員の平均年齢が低く、同期・先輩も多いため、切磋琢磨して業務に取り組める。
~働くママさんたちから~
当科は女性の割合が多く、産休・育児休業制度はもちろんの事、職場復帰をしてからも育児時短勤務を活用し、仕事と家庭の両立を図ることができます。検査技術科では母になってからも活躍している技師がたくさんいます。職場復帰後の事を考えると不安になる方もいらっしゃると思いますが、復帰後は一定期間の習いがあり、その中で手技や変更点などを確認し、安心して仕事に取り組むことができるような体制をとっています。
教育・研修・研究
新入職員の教育では、ひとり立ちまでマンツーマンで習いを行います。徐々に1人で出来ることを増やしていき、数か月~約1年で基本的な業務は1人で行えるようになります。検査業務だけでなく、患者対応などの接遇マナーについても教育を行います。当直業務の習いとして、ジョブローテーションを行うため専門分野から幅広い知識を身につけることができます。
学会発表
日本臨床検査医学会、埼玉県医学検査学会等に属し、臨床研究や症例報告、アウトカムデータ集計報告などを踏まえ、積極的に学会発表を行っています。
2022年度発表演題
1 | 第71回日本医学検査学会 in大阪 | 新型コロナ感染症に関するアンケート調査報告 PartⅡ~埼玉県がん診療連携協議会臨床検査部門の現状②検査編~ |
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2 | 第69回日本臨床検査医学会学術集会 | WebとEメールを併用したRCPの試み |
3 | 第69回日本臨床検査医学会学術集会 | 臨床検査専門医と臨床検査技師が一緒に検査室ラウンドをする意義は高い(第4報) |
4 | 第69回日本臨床検査医学会学術集会 | 新卒臨床検査技師採用試験に向けたシャドウイング導入の試み |
5 | 第69回日本臨床検査医学会学術集会 | 当院検査技術科によるCOVID-19診療支援 第2報 |
6 | 第50回埼玉県医学検査学会 | 当院における乳腺セカンドルックUSの検討 |
7 | 第50回埼玉県医学検査学会 | 外部精度管理調査の是正処置として実施したISE電極の基礎的検討 |
8 | 第50回埼玉県医学検査学会 | 当院における日当直輸血検査の教育活動について |
9 | 第63回日本臨床細胞学会総会(春期大会) | 乳腺紡錘細胞癌の一例 |
10 | 第61回日本臨床細胞学会総会(秋期大会) | TACASTMRuby:上尾方式による膵胆道細胞診の検討 |
選考フロー(新卒)
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