研修医を目指す方へ
現役研修医の声
研修医1年目(2023年度) 中原 英里
研修医が始まって3ヶ月。
あんなに医者になることを夢見ていたのに、どうやら現実は厳しいようです。
一般的な国民の休みである土曜日はしっかりお仕事があるし、日曜日も日勤が入れば元気に出勤です。
大好きな旅行もなかなか行けないし、なんともそろそろ後悔してきました。
もしかしてお金持ちになれるのでは?という淡い期待は打ち砕かれます。行かないジムやゴルフスクールの会費の支払いに追われ、電気代ガス代も毎月支払いがあることに驚きしかありません(筆者は学生時代実家から通っていました)。
病棟と手術室を早足で移動し、ボタンを押しても全然こないエレベーターが待てず、10階まで駆け上がっていたらジムなしで大殿筋と腓腹筋がつきました。
ジムいらないじゃん!ということで昨日、ついに解約。
ここまで読んで、メリットがないと思った諸君、私も当初同じことを感じていました。でもなぜでしょう、日々が楽しいのです。
怒られて辛いときに同期が話を聞いてくれること、先輩が「俺なんて、もっとこんなことがあって怒られたよ」と笑い話に変えて励ましてくれること、「とりあえず、うどんを食べに行こう!」とご飯に誘ってくれること、「それは2023年のガイドラインで改訂されたから。」と最新の知識を教えてくれること、と思いきや「カルテを早く書く!!!!」とせっかちな先輩、そんな仲間が各学年19人ずついることが原動力になります。
まだまだ学ぶべきことに暴露されていて、助けられてばかりの毎日です。周囲の人の感謝を心に刻みつつ、目の前のことに全力で尽力することの大切さを日々再確認させられます。
まだ、研修医序盤
一年後にさらにブラッシュアップした私にご期待ください!
研修医1年目(2023年度) 岩崎 賢明
「上尾ってハイパーですよね?」
研修が始まって3か月。見学に来た学生に何度か聞かれたセリフです。正直なところ、私も最近まで皆さんと同じように思っていました。4月7日から当直に入り、土曜も出勤し、おまけに上級医には「君が初療にあたることが患者さんにとってのリスクじゃない?」と怒られる始末…。
確かに当院の研修は初期研修医が率先して初療に当たることも多く、求められるレベルは決して低くないと感じています。
ただハイパーとは違う、と毎回見学生に質問されるたびに思います。当直明けの休みは確保され、飲み会やスポーツでリフレッシュできる機会も多く、午後7時の研修医室はほとんど人がいません。ではなぜそのようなイメージがあるのか。
それはバイタリティ溢れる医師が多いからだと感じています。これまでにお会いしただけでも、朝5時の筋トレから1日をスタートさせる医師や、歩くガイドラインのような医師、海外で臨床、研究を行ってきた医師など。そのような先輩医師に疑問をぶつけると何とか分からせようと、成長させようと熱く指導してくださいます。それが時にハイパーに感じるかもしれません。けど考えてみて下さい。上級医からすれば、ある程度1年目が成長したと思ったらまた4月に右も左も分からない新米が入ってくる。その新米にうんざりせずに毎度高いバイタリティをぶつけてくれる。当たり前のことではないと思います。
そして全国20以上の大学から集まった個性豊かな同期と先輩方。皆例外なく向上心が高いです。私は比較的多種多様な環境に身を置いた経験がありましたが、また今までと違った環境に刺激的な毎日を過ごしています。各人の話を聞くのが好きです。これは当院の魅力の一つだと思います。
この3か月、既に挫折は何度もありました。しかし、分からないことを純粋に聴けるのは初期研修医の特権です。それを了解してくれる素晴らしいこの環境で、初期研修の2年間出来る限りぶつかり、楽しみ、医師としての基礎を築いていきたいと思います。
研修医1年目(2023年度) 伊藤 陽太
学生時の見学の際、先輩方がERで機敏に動かれている様子や総合診療科でのプレゼンを拝見・拝聴し、「自分もこんな風になれたら」と自分に姿を重ね合わせたのを鮮明に覚えています。マッチング結果発表時、本当に上尾中央総合病院とマッチできたのか信じられず、夢を見ているようでした。大学を卒業し国家試験の合格発表も終え、高鳴る鼓動を胸についに4月から勤務が開始しました。
しかし、その胸の高鳴りとは裏腹に、新しい環境・システムにすぐ順応できず、あれだけ勉強したはずの国試の知識が抜け落ち、逆に、新たな膨大な知識の洪水に自分の無力さを切実に痛感しました。自分の思い描いていたものとは乖離したスタートダッシュに憂いている暇もなく明日の勤務を、当直を迎え、数え切れないほどの反省点を抱えながら家路につく毎日です。
そんな激動の日々の中、多くの先輩方や同期に支えられ救われています。手際よく診療業務を行い、分からないことも優しく指導して下さり仏のような心を持つ先輩方には頭が上がりません。同期もかけがえのない仲間です。学んだばかりの知識を披露し合い、休日には美味しいものを食べに行き、時には悩みを肴に酌み交わし、お互いに高めあい励まし絆を深めあっています。
当院は研修医が率先して動きを様々な知識や能力を獲得できる環境です。だからこそ、日々、成長し昨日の自分を超えることが出来ます。まだまだ不甲斐ない自分ですが、勤務開始して3か月、4月の自分を思い返せば少しは成長したかなと実感できています。
新たなステージへ踏み出す時、当院での確かな研修が自分の今後の大きな糧になることは間違いありません。いくつもの壁を乗り越えたその先に、自信に溢れ頼りがいのある医師になれると信じて毎日を駆け抜けています。
研修医1年目(2023年度) 伊藤 雅浩
当院の研修医は合わせて37人でその性格や経歴、キャラクターは様々です。最初は人数が多いと合わない人も出てくるのかなと思っていましたが、私は先輩や同期が大好きです。ここでは普段お世話になっている彼らの魅力を少しでも伝えられればと思っています。
2年目の先輩は、分からないことがあれば、親身になって相談に乗ってくれ、私の一番身近な目標です。担当していた患者さんについて1人で悩んでいたある日、日付が変わる頃まで一緒に考えてくれる先輩や、些細なことでも「オッケー!完璧!」と素敵な笑顔で私を褒めてくれる、まるでひまわりのような先輩もいます。
たった1年しか学年が違うということを忘れてしまう程、医師として、人間として尊敬している彼らですが一緒に飲むとほとんど同期で少しだけ安心します。
同期は私を含め18人います。出身や育った環境などもそれぞれで、偶然同じ病院に同じ年に入職したというだけの彼らですが、今の私にとっては大切な存在です。仕事終わりに飲みに行けば、仕事上の悩みや愚痴等を共有し合ったり、誰が付き合った別れたといった何でもない話に盛り上がったり。離島へき地研修の行き先の希望が被った際には命がけのじゃんけん大会も行いました。(勝ちました!)
仕事の際はお互いに高め合うような良い関係であり、手技のコツやその日に知った知識を共有し合ったりしています。この先様々なことを経験していくと思いますが、医師としての最初の2年間を彼らと切磋琢磨しながら、充実した時間にできればと思っています。
医師となってあっという間に4ヶ月が経ちました。まだまだ分からないことだらけですが、少しずつできることも増えてきてはいます。辛いこともたくさんありますが、来年入職してくる後輩から頼られる先輩に次は自分がなれるよう、今は必死にあがき続けようと思っています。
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