入院中のタイムスケジュール
タイムスケジュール
基本的なタイムスケジュールになります。
母児同室の場合授乳時間は赤ちゃんに合わせてあげましょう。
小児科回診
- 当院では出生後の赤ちゃん全員に対し、出生後24時間以内と退院の前日に、小児科医による診察を行っています。
- 入院中、赤ちゃんの状態に異常があった場合には、すぐに小児科医が対応いたします。
聴力検査(ABR)
- 当院では耳鼻科スタッフと共同して、聴覚障害児(先天性難聴)を早期に発見し、治療につなげる取り組みを行っています。
- 新生児用ABR聴力検査装置は、赤ちゃんへの侵襲を加えることなく、正確に判定できる聴力検査法です。
- 検査時期は、出生後から生後6ヶ月までの間です。
- 費用は5,000円(自費診療)になります。
- 入院中の病棟での検査日は、火曜日と金曜日の2日間のみとなります。
- 入院時にナースステーションでお申し込みいただいています。
オプショナルスクリーニング検査
日本で生まれてくる全ての赤ちゃんは、治療しないと命に係わる重い障がいが出る可能性のある先天性の病気について検査をします。これを新生児マス・スクリーニングといいますが、この検査は、厚生労働省などの指導の下で、各自治体が主体となり実施されている公的事業であり、対象疾患は先天代謝異常症を多く含む20疾患です。しかし、この20疾患以外にも、早く見つけて早く治療を開始すれば、事前に症状を予防したり、重い障がいを防ぐことができる病気があります。
オプショナルスクリーニングとは、新生児マス・スクリーニング対象疾患になっていない病気について、赤ちゃんにその病気の可能性があるかどうかを調べる有料の検査です。
- 費用は11,000円(税込、自費診療)になります。
- 新生児マス・スクリーニングと同時にこのオプショナルスクリーニングを行いますので、赤ちゃんに新たな負担をかけるものではありません。
- 原則として、当院で生まれた赤ちゃんを対象とした任意の検査です。
- お申し込み方法を含めた詳しいご説明は、36週目の妊婦健診でおこなっています。
ドライテクニック
ドライテクニックとは、産まれながらに赤ちゃんの体についてくる胎脂(たいし)を、できるだけ拭き取らずに、あえて大切に、自然な状態にしておく保清方法です。
ドライテクニックの効果
- 近年、胎脂には赤ちゃんを細菌から守ったり、保湿・保温の効果があることがわかってきています。
- 胎脂のにおいが、母児の絆を深めるのに役立つといわれています。
- ドライテクニックは赤ちゃんにかかる負担が少なく、胎脂の効果も大きいため、沐浴に代わる新しい保清方法となってきています。
- 多くの研究結果から、ドライテクニックと新生児の感染症に因果関係はないといわれています。
ドライテクニックの方法
- 分娩時に赤ちゃんに付着した血液などはきれいに除去します。
- 毎日、午前中に着替えとおへその消毒、お顔拭き、体重測定、全身観察を行います。
- 生後4日目まではドライテクニックとし、赤ちゃんの新陳代謝が高まる生後5日目より沐浴を開始します。(経産婦さまで退院が早まる場合や、その他の調整により4日目から沐浴開始となる場合もあります)
- 赤ちゃんの状態によっては、ドライテクニックを行わずに、生後1日目から沐浴を行う場合もあります。
- ご希望により、早めに沐浴を開始することも可能です。
- わからないことや気になることがありましたら、お気軽にスタッフまでお声がけください。
スキンケア
スキンケアの効果
- スキンケアとは、清潔な皮膚を保つための洗浄と皮膚の潤いを保つための保湿を行う事です。
- 近年、新生児期のうちから全身にスキンケアを行うことで、アトピー性皮膚炎になるリスクを3割減らすことができたという報告があります。
- その他湿疹、乾燥にも効果があり、当院では積極的に取り入れています。
スキンケアの方法
- 顔面も泡立てた石鹸でしっかり洗って、シャワーやかけ湯でしっかり流して下さい。
- 塗っている人の手に吸収されないように、ローションはポイントで付けてから広げます。
- すり込まずに、皮膚に載せるように塗ります。
- 沐浴後時間を置かずに、全体がしっとりする程度(ティッシュが一枚貼り付く)にローションやオイルを塗ります。
- 四肢は5円玉大、体幹は500円玉大(ティッシュ1枚はりつく程度)
- もし赤ちゃんの皮膚に赤みや湿疹が悪くなるような事があれば、使用を中止し小児科に相談して下さい。