妊産婦リハビリテーション
妊娠にリハビリ?
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リハビリテーションは怪我や病気の方がするものだと思っていませんか?
妊娠は病気ではありませんが、妊娠してから出産、産後の期間(周産期)に女性の体は目まぐるしく変わります。
妊娠中は、つわりで思うように動けない。お腹がどんどん大きくなって腰痛や尿もれが気になる。足がむくんで辛い。産後も授乳や抱っこからくる肩コリや、体の使い方に左右差が出てくることがあります。
産前産後という劇的な変化をとげた身体が早い段階で専門家によるケアを受けることは、今だけでなく10年、20年後、さらにそれ以降も生き生きと過ごしていただくことに繋がります。当院では総合病院ならではのサポートとして、姿勢や体の使い方の専門家である理学療法士による骨盤ケアを中心とした周産期のリハビリテーションに取り組んでいます。妊産婦リハビリテーションは、日本ではまだあまり普及していませんが、アメリカやフランスなど、妊産婦への理学療法が当たり前のことと捉えられている国もあります。
デリケートなお悩みもありますので、妊婦さまに直接接触する理学療法士は全員女性です。安心してご相談ください。
妊娠期
ふぁみり~くらす第1課(40分)
姿勢と呼吸、骨盤底筋の話を中心に、妊娠中の骨盤ケアに関する講義と実技をおこないます。
産後(入院中)
入院中のグループリハビリ(15分)
今後のトラブルを防ぐため、ママたちの体に負担をかけないための生活指導をおこないます。
例えば…
- 授乳や抱っこ姿勢(出産直後から開始するので早めの生活指導がダイジ!)
- 骨盤ベルトの巻き方(ママたちの関心No1)
- 腹直筋離開(放っておくと腰痛や内臓下垂の原因にも…)
- 産後の床上げ(どんなペースで日常生活に戻って行ったらいいの?)
産後(入院中)
入院中のプライベートリハビリ(20~30分)
理学療法士との1対1のリハビリテーションで、それぞれの体や出産様式に合わせた指導をお部屋にお伺いしておこないます。
個室の方はそのまま個室で、大部屋のかたはお部屋か授乳室で実施します。
グループリハビリでは言いにくい尿漏れやガス漏れ、痔などについても遠慮なく相談してください。理学療法士が関わることでその症状が「みんなが経験すること」なのか「専門医に受診したほうがいいこと」なのかわかる場合もあります。
産後(外来)
産後1ヶ月ほど~半年ほどのあいだに3回、グループリハビリを行います。
入院中に知り合ったママ友と、赤ちゃん連れでのガールズトークができるかも☆
- 産後1~2ヶ月のグループリハビリ(60分)
育児開始から1ヶ月たって、ママの体にトラブルが起きていないか、運動可能な体に回復しているかの確認・指導と、回復の程度に合わせたエクササイズの指導をおこないます。 - 産後3~4ヶ月のグループリハビリ(60分)
- 産後5~6か月のグループリハビリ(60分)
3ヶ月、6ヶ月それぞれの時期の病態生理、体の状態を簡単にご説明し、体調にあわせたエクササイズを実施します。
外来リハビリはもちろん都合のつくときだけでもかまいません! 皆さんの交流の場にしつつ、体のケアにもなれば…とスタッフ一同考えていますので、みなさんお誘い合わせの上お越しください♪
出産後 (赤ちゃんの月齢) |
プログラム | 参加回数 |
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1~2ヶ月 |
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0~2回 |
3~4ヶ月 |
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0~2回 |
5~6ヶ月 |
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0~2回 |
- 最大で6回受講可能です。
- 3ヶ月目のみ、などの受講も大歓迎です。
- 外来リハビリは、赤ちゃんと同じお部屋で行います。
対象者: | 当院で出産された方 |
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対象者: | 事前予約制 予約・キャンセル方法は入院中に病棟でご案内します。 |
費 用: | 無料 |
会 場: | B館8階 会議センター |
持ち物: | 水分、タオル、オムツ、おしりふき、ビニール袋 (使用後のオムツはお持ち帰りいただきます) |
服 装: | 動きやすい服装(ストレッチなどで足を開くので、スカートはおすすめできません) |